「笑う」シリーズ、どれから読めばいい?
「曇天に笑うが面白かった。でも、煉獄や泡沫もあって、どれから読むか迷う」——。
そんなふうに悩んでいませんか。「笑う」シリーズは、全部で3作あります。しかも、それぞれ時代も主役も違います。だから、順番を間違えると戸惑うこともあります。
そこでこの記事では、1500冊以上を読んできた経験から、シリーズ3作をまとめて案内します。すべて私自身が実際に読んだ作品です。大事にしたのは、「あなたがどんな入り口を求めているか」です。王道から入りたいのか。時系列で追いたいのか。あるいは、好きなキャラの原点を知りたいのか。順位はつけません。タイプ別に、あなたに合う一作を選べるようにお伝えします。
なお、本記事では作品の核心や結末には触れません。安心してお読みください。
まずは一覧で比較
先に全体像をつかみましょう。3作を表にまとめました。「こんな人向け」を手がかりに、気になる作品から読んでみてください。
| 作品名 | 巻数 | こんな人向け | 読み放題(KU) |
|---|---|---|---|
| 曇天に笑う | 全6巻+外伝3巻 | まず王道から入りたい | 非対応 |
| 煉獄に笑う | 全14巻 | 壮大な戦国活劇を楽しみたい | 非対応 |
| 泡沫に笑う | 全1巻 | 好きなキャラの原点を知りたい | 非対応 |
※読み放題の対象は、入れ替わることがあります。最新の対応状況は各リンク先でご確認ください。
なお、上の並びは「刊行順・王道の入り口順」です。物語の時系列とは異なります。時系列では、泡沫(最古)→煉獄(戦国)→曇天(明治)の順になります。この点は、あとで詳しく解説します。
曇天に笑う
どんな物語か:明治時代の琵琶湖が舞台です。罪人を護送する曇(くもう)家の三兄弟。彼らが、300年に一度復活する「大蛇(オロチ)」の宿命に立ち向かいます。明るい兄弟の日常と、抗えない運命。その光と影が交錯する和風アクションです。
【目利きの一言】:本作は、シリーズの”顔”となる本編です。全6巻という短さに、濃密なドラマが凝縮されています。だからこそ、無駄がありません。一気読みしたとき、その完成度に驚くはずです。3作の中では、最もバランスが良く、入門に最適な一作です。
こんな人におすすめ:まずシリーズの王道から入りたい方に。完結済みなので、一気読みできます。
くわしいレビューはこちら → 曇天に笑う 漫画レビュー|煉獄に笑うとの順番は?シリーズの入り方も解
煉獄に笑う
どんな物語か:舞台は、曇天の約300年前です。つまり、戦国時代を描きます。織田信長ら実在の武将も登場します。そして、大蛇を巡る戦いが繰り広げられます。史実と伝奇が溶け合う、スケールの大きな戦国活劇です。
【目利きの一言】:本作は、曇天の前日譚にあたります。しかし、単なる補足ではありません。全14巻という、シリーズ最長のボリュームを誇ります。だからこそ、群像劇としての厚みが段違いです。曇天で描かれた大蛇の「なぜ」が、ここで深く分かります。読み応えを求める方に、最適な一作です。
こんな人におすすめ:壮大な戦国活劇や、重厚な群像劇を楽しみたい方に。完結済みで一気読みできます。
くわしいレビューはこちら → 煉獄に笑うレビュー|曇天とどっちが先?全14巻・完結の戦国活劇を目利きが解説
泡沫に笑う
どんな物語か:本作は、シリーズで最も古い時代を描きます。主人公は、比良裏(ひらり)と牡丹(ぼたん)です。シリーズを読んだ方なら、覚えのある名前でしょう。その二人の、若き日の恋物語が描かれます。すべての物語の”源流”にあたる一編です。
【目利きの一言】:本作は、1巻完結のスピンオフです。しかし、その位置づけは特別です。なぜなら、シリーズの感情の原点を描くからです。アクションよりも、情感で読ませます。切ない恋の始まりを知ると、曇天や煉獄の見え方が変わります。ファンにとって、まさに宝物のような一作です。
こんな人におすすめ:シリーズを読んだうえで、好きなキャラの原点を知りたい方に。1巻完結で手軽です。
くわしいレビューはこちら → 泡沫に笑う レビュー|曇天・煉獄ファン必読の1巻完結スピンオフを解説
読む順番はどうする?
シリーズものだと、順番が気になりますよね。そこで、2つの読み方を提案します。
1. 王道は「曇天 → 煉獄 → 泡沫」の刊行順です。 まず本編の曇天で、世界観に触れます。次に前日譚の煉獄で、過去を知ります。そして最後に泡沫で、源流を味わいます。この順なら、作者が意図した”謎解き”の楽しさを追体験できます。初めての方には、この順が一番おすすめです。
2. 時系列で追うなら「泡沫 → 煉獄 → 曇天」です。 物語の古い順に読む方法もあります。ただし、この読み方には注意が必要です。泡沫や煉獄は、曇天を前提にした部分があります。そのため、いきなり時系列で読むと、感情移入しにくい場合があります。時系列読みは、一度シリーズを通読した方向けの、二周目の楽しみ方と言えます。
つまり、初読は刊行順、再読は時系列順。これが、目利きとしてのおすすめです。
迷ったらこの1作
「順番は分かったけど、まず1作だけ選びたい」という方へ。そんな方には、**『曇天に笑う』**をおすすめします。
理由は、シンプルです。本作が、シリーズの正真正銘の”入り口”だからです。全6巻とコンパクトで、一気に読めます。しかも、シリーズの世界観がすべて詰まっています。ここから入れば、煉獄や泡沫の魅力も、自然と分かるようになります。まず曇天を読む。気に入ったら、他の2作へ進む。この流れが、最も失敗しない選び方です。
まとめ
唐々煙先生の「笑う」シリーズから、3作をまとめて紹介しました。本編の曇天、前日譚の煉獄、そして源流の泡沫。それぞれ、時代も魅力も異なります。しかし、大蛇という一本の糸で、すべてが繋がっています。まずは王道の曇天から。そして、気に入ったら他の作品へ。あなたなりの順番で、この壮大な世界を楽しんでください。

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