「ドリフターズ、もう続きが出ないのでは」。検索候補に「打ち切り」と並ぶのを見て、不安になった方も多いはずです。7巻が出たのは2023年8月。そこから3年以上が過ぎています。続きを待ち続けるべきなのか、それともここで区切りをつけるべきなのか。判断しかねている方のために、この記事を書きました。
結論から書きます。打ち切りを告げる公式発表は、どこにも確認できません。そのうえで、この記事では全7巻の発売日を並べ、刊行の間隔がどう変化してきたかを示します。印象ではなく数字で現状を確かめるためです。さらに、単行本に収録されていない連載分がどれだけ溜まっているかにも触れます。待つかどうかを決める材料になるはずです。
打ち切り説の検証
まず、いちばん気になっている点から片づけます。噂の出どころを推測するより、確認できる事実を並べたほうが早いからです。ここでは公式発表の有無、全巻の刊行間隔、そして過去の空白期間という三つの材料を順に見ていきます。読み終えるころには、現状がどのあたりに位置しているのかがつかめるはずです。
公式発表の有無
出版社からも作者からも、打ち切りや完結を告げる発表は確認できません。連載終了の告知も見当たりません。ただし「発表がない」ことと「必ず続く」ことは別の話です。断定は避けておきます。
全7巻の刊行間隔
実際の発売日を並べると、ペースの変化がはっきり見えてきます。下の表をご覧ください。
| 巻 | 発売 | 前巻からの間隔 |
|---|---|---|
| 1巻 | 2010年7月 | — |
| 2巻 | 2011年10月 | 15か月 |
| 3巻 | 2013年3月 | 17か月 |
| 4巻 | 2014年10月 | 19か月 |
| 5巻 | 2016年6月 | 20か月 |
| 6巻 | 2018年11月 | 29か月 |
| 7巻 | 2023年8月 | 57か月 |
間隔は15か月から始まり、17、19、20、29と一貫して伸び続けています。この作品はもともと、刊行の遅い作品でした。
過去にも長い空白があった
注目していただきたいのは、6巻から7巻までの間隔です。57か月、つまり4年9か月の空白がありました。当時も続きを諦めた読者は少なくなかったはずです。それでも新刊は出ました。
7巻の発売から現在までは、およそ3年2か月です。つまり過去最長の空白には、まだ届いていません。この一点だけでも、見方は変わってくるのではないでしょうか。
現在の連載状況
単行本だけを見ていると止まっているように感じますが、連載のほうはどうなっているのでしょうか。ここが判断の分かれ目になります。掲載誌の性質、単行本に未収録の分量、そして情報が錯綜している理由を整理します。この章がいちばん実用的な情報かもしれません。
掲載誌と連載の形態
掲載は少年画報社の『ヤングキングアワーズ』です。毎号掲載ではなく、不定期での連載となっています。この形態が、刊行ペースの読みにくさにつながっています。
単行本に未収録の分量
重要なのはここです。連載では、8巻に収録される予定の話が10話分ほど溜まっています。つまり描かれた内容は存在していて、単行本という形にまとまっていないだけという状態です。
打ち切りであれば、新しい話が描かれることはありません。連載分が積み上がっているという事実は、作品が終わっていないことを示しています。この点に触れている記事は、意外なほど少ないようです。
情報が錯綜する理由
ネット上では、8巻を「最新刊」として扱う記事と「発売日は未発表」とする記事が混在しています。不定期連載であるために、休載なのか通常の間隔なのかを判断しにくいことが背景にあります。
- 掲載誌:ヤングキングアワーズ(少年画報社)
- 連載形態:不定期
- 単行本:7巻まで刊行(2023年8月)
- 8巻:発売日は未発表
作品の基本情報
検索で初めてこの記事にたどり着いた方のために、作品そのものも紹介しておきます。タイトルは知っているけれど読んだことはない、という方も少なくありません。どんな物語で、誰が描いていて、アニメとどういう関係にあるのかを押さえておきます。
物語の設定
歴史上の武将や英雄たちが、異世界に召喚されて戦う物語です。主人公は島津豊久、関ヶ原から飛ばされてきた薩摩の武将になります。織田信長や那須与一といった顔ぶれが加わり、異世界の勢力と衝突していきます。
作者と掲載誌
作者は平野耕太氏です。『ヘルシング』で知られる作家で、本作でもその作風は健在です。掲載は前述のとおりヤングキングアワーズになります。
アニメ版との関係
テレビアニメは2016年10月から放送され、本編は全12話でした。映像化された範囲は、原作の4巻までです。のちにOVAが2話追加されています。アニメを見終えた方が続きを読む場合、5巻からが入口になります。
読んで感じたこと
ここからは、実際に読んだうえでの感想を書きます。あらすじだけでは伝わらない部分にこそ、この作品の個性があります。好みが分かれるところも含めて、正直に書いておきます。読むかどうか迷っている方の判断材料にしてください。
絵柄と効果音の独特さ
まず目を引くのが、絵柄と効果音の使い方です。擬音の入れ方に強いクセがあり、画面の勢いをそのまま作っています。この感覚は『ジョジョの奇妙な冒険』と重なる部分があると感じました。文字そのものが絵の一部になっているタイプの作画です。
いちばん有名なのは、土煙のなかから豊久が現れる場面でしょう。そこに置かれた擬音はたった二文字です。音としては意味をなさないのに、重量と静けさが同時に伝わってきます。言葉で説明するより、実際に見ていただいたほうが早い種類の表現です。
島津家を有名にした作品
この作品の影響として大きいのが、島津家の知名度を一気に押し上げたことでしょう。それまで一般にはさほど知られていなかった武将家が、戦闘集団としての異常さで広く認識されるようになりました。筆者自身も、この作品をきっかけに島津家を調べた一人です。
調べてみると、作中の描写が誇張ではないと分かります。史実に残る逸話がすでに常軌を逸しているのです。
- 主人公の伯父たちは、矢を受けながら敵将を討ち取っている
- 兵力に二倍の差があっても退かない
- 叔父の島津義弘は単身で敵陣に斬り込み、五本の矢を受けてなお戦い続けた
後の薩摩藩につながる家であり、史実を追うとさらに面白くなります。漫画から歴史に入る入口としても、よくできた作品です。
島津の異常さが分かる場面
作中にも、この感覚が端的に表れた場面があります。2巻で、領主の軍勢がどれくらいで到着するかを見積もる場面です。
信長と那須与一は三日から四日と読みます。ところが豊久は、島津なら翌日だと即答するのです。それに対して信長が「お前の家がおかしいんだ」という趣旨の言葉を返します。戦国の覇者に常識外れと言わせる、という形で島津の異常さが示されています。
説明ではなく、人物の反応で描いているのが巧みなところです。この一場面だけで、島津という家がどういう扱いを受けているかが伝わってきます。
信長と与一の描かれ方
歴史上の人物の崩し方も、この作品の魅力です。織田信長は、ギャグの場面になると髪型がわかめのような形に崩れます。威厳のある描写との落差が、そのまま笑いになっています。
那須与一の扱いも独特です。異世界のエルフたちに「源氏バンザーイ」と唱えさせる場面があり、歴史上の人物が異世界で何をしているのかという可笑しみが凝縮されています。シリアスな戦闘描写と、こうした緩急が同居しているのがこの作品の持ち味です。
読む前に知っておきたい点
戦闘描写は激しく、流血をともなう場面もあります。表現の強さが気になる方は、あらかじめ承知しておいてください。また刊行ペースが遅いため、続きを待つ覚悟は必要になります。
よくある質問
検索されることの多い疑問をまとめました。刊行状況は今後変わる可能性があるため、この章は情報が入り次第更新していきます。ここにない疑問があれば、記事の最後からお寄せください。
打ち切りになったのですか
打ち切りを告げる公式発表は確認できていません。連載では単行本未収録の話が溜まっており、作品が終了したことを示す材料は見当たらない状況です。
8巻はいつ発売されますか
発売日は発表されていません。過去の刊行間隔から日付を計算することはできますが、この作品は間隔のばらつきが大きく、予想の精度は期待できないでしょう。
現在は何巻まで出ていますか
単行本は7巻までです。2023年8月に発売されました。
連載は続いているのですか
ヤングキングアワーズで不定期連載が続いています。毎号掲載ではないため、休載と通常の間隔との区別がつきにくい状態です。
アニメの続きは何巻からですか
アニメは原作4巻までを映像化しています。2016年10月放送の本編が全12話、そのほかにOVAが2話あります。続きを読むなら5巻からになります。
完結する見込みはありますか
完結時期は公表されていません。ただし過去に4年9か月の空白から新刊が出た実績があり、現在の空白はそれより短いという事実は押さえておいてよいでしょう。
アニメはどこで見られますか
配信先は作品や時期によって変わります。Amazonプライム・ビデオで配信されていれば、プライム会員は追加料金なしで視聴できます。現在の配信状況は、下のリンク先でご確認ください。
まとめ
ドリフターズに打ち切りの公式発表はありません。7巻が2023年8月に出たあと、単行本は止まっていますが、連載では8巻収録分が10話ほど溜まっています。描かれた内容は存在していて、まとまるのを待っている状態です。
刊行間隔を並べると、この作品がもともと遅い作品であることが分かります。6巻から7巻までは4年9か月かかりました。現在の空白は、その記録にまだ届いていません。
続きを待つかどうかは、この数字を見たうえで判断していただければと思います。読まれた方は、どの場面が印象に残っているかコメントで教えてください。歴史を題材にした作品については、関連記事でも取り上げていますので、あわせてご覧ください。
次に読むとよい作品
『ドリフターズ』の続きを待つあいだは、同じく歴史に名を残した人物たちが暴れる作品で渇きをしのぐ手があります。当サイトでは関連作品のレビューも公開しています。
- 歴史上の人物が入り乱れて戦う物語をもっと読みたい方はこちら →終末のワルキューレは打ち切り?【連載状況と面白さを解説】
- 史実を下敷きにした「もしも」の物語に惹かれた方はこちら →戦国小町苦労譚の感想と評価|史実×現代知識、じっくり系内政ものを本音で紹介
- 戦国を舞台にした和風アクションを読みたい方はこちら →煉獄に笑うレビュー|曇天とどっちが先?全14巻・完結の戦国活劇を目利きが解説
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