「死役所、打ち切りになったのでは」。そう検索した方は少なくないはずです。28巻が出たのは2025年7月。そこから1年以上、新刊の知らせがありませんでした。5か月おきに出ていた作品ですから、不安になるのは当然です。
結論から書きます。打ち切りではありません。29巻の発売日は、すでに決まっています。この記事では、まずその日付と出典を示します。そのうえで全29巻の発売日を並べ、なぜこれだけ長く空いたのか、過去のペースと比べてどれくらい異例なのかを数字で確かめます。検索して出てくる「発売日は未定」「予想してみた」という記事とは、ここが違います。
打ち切り説の検証
まず、いちばん気になっている点から片づけます。噂の出どころを推測するより、確認できる事実を並べたほうが早いからです。ここでは公式発表の有無、29巻の発売日、そして空白が何か月だったのかという三つを順に見ていきます。読み終えるころには、いま作品がどういう状態にあるのかがはっきりするはずです。
公式発表の有無
出版社からも作者からも、打ち切りや完結を告げる発表は確認できません。連載終了の告知も見当たりません。ただし「発表がない」ことと「必ず続く」ことは別の話です。ここでは断定を避けておきます。
29巻の発売日は決まっている
29巻の発売日は2026年12月9日です。新潮社の刊行情報ページに「まもなく発売」として掲載されています。価格は814円(税込)です。
28巻のページの関連書籍の欄にも、同じ日付が表示されています。つまり出版社が公開している情報であって、どこかの予想ではありません。打ち切りであれば、次巻の発売日が出ることはありません。
17か月という空白
では、どれくらい空いたのでしょうか。実際の発売日を並べると、この作品のペースがよく分かります。
| 巻 | 発売日 | 前巻からの間隔 |
|---|---|---|
| 24巻 | 2023年10月6日 | 4.9か月 |
| 25巻 | 2024年4月9日 | 6.1か月 |
| 26巻 | 2024年9月9日 | 5.0か月 |
| 27巻 | 2025年2月7日 | 5.0か月 |
| 28巻 | 2025年7月9日 | 5.0か月 |
| 29巻 | 2026年12月9日(予定) | 17.0か月 |
1巻から28巻までの平均間隔は、5.0か月でした。それまでの最長の空白は6.1か月です。つまりこの作品は、10年以上にわたって、ほぼ正確に5か月おきに出続けてきました。
そこに17か月です。過去最長の約3倍にあたります。読者が打ち切りを疑ったのは、思い込みではありません。この作品の実績に照らせば、異例の長さでした。空白の理由は公表されていないため、ここで推測はしません。ただ、数字として異例だったことは押さえておいてよいと思います。
現在の連載状況
単行本だけを見ていると止まっているように見えますが、連載のほうはどうなっているのでしょうか。じつはこの作品は、掲載誌が何度も変わっています。そのことが、情報の分かりにくさにつながっています。ここでは掲載先の変遷と、いま連載がどこにあるのかを整理します。この章がいちばん実用的かもしれません。
掲載誌はコミックバンチKai
現在の掲載先は、ウェブ媒体の「コミックバンチKai」です。同誌の連載作品一覧に『死役所』が掲載されています。紙の雑誌ではなくウェブに移っているため、書店で雑誌を探しても見つかりません。
掲載誌が三度変わっている
連載開始からの移籍をたどると、次のようになります。
- 月刊コミック@バンチ:2013年11月号 〜 2018年5月号
- 月刊コミックバンチ:2018年6月号 〜 2024年5月号
- コミックバンチKai:2024年4月26日 〜
雑誌の最終号にあわせて移籍しているため、そのたびに「終わったのでは」と受け取られやすい構造になっています。
情報が錯綜する理由
ネット上では、既刊を「24巻」と書く記事と「28巻」と書く記事が混在しています。29巻を「未定」としている記事も残っています。更新されないまま置かれた記事が多く、どれが最新なのか判断しづらい状態です。
加えて、ドラマ版が全10話で完結していることも混同の原因になっているようです。「死役所は完結した」という話は、ドラマの話である場合があります。
- 掲載誌:コミックバンチKai(新潮社)
- 単行本:28巻まで刊行(2025年7月9日)
- 29巻:2026年12月9日発売予定
- 累計部数:670万部突破(2024年3月時点)
作品の基本情報
検索で初めてこの記事にたどり着いた方のために、作品そのものも紹介しておきます。タイトルは見たことがあるけれど読んだことはない、という方も多い作品です。どんな物語で、誰が描いていて、ドラマとどういう関係にあるのかを押さえておきます。
どんな物語か
舞台は「死役所」。亡くなった人が、死後の手続きのために訪れる役所です。職員たちが窓口に立ち、訪れた人の生前の出来事を聞いていきます。一話ごとに別の人物が訪れる、オムニバス形式の作品です。
主人公は、シ村という職員です。訪れた人に丁寧すぎるほど丁寧に応対しますが、その笑顔の裏に何があるのかは、しばらく明かされません。職員たちがなぜ死後にこの場所で働いているのか、という問いが物語の背骨になっています。
作者と掲載誌
作者はあずみきし氏です。2013年に月刊コミック@バンチで連載が始まり、前述のとおり掲載先を変えながら続いています。累計部数は670万部を超えています。
ドラマ版との関係
実写ドラマが2019年10月17日から12月19日まで、テレビ東京で放送されました。全10話で、主演は松岡昌宏さんです。各話のタイトルは「自殺ですね?」「母」「人を殺す理由」など、原作のエピソード名が使われています。
なお、ドラマが原作の何巻までを扱ったのかという対応は、公式には公表されていません。ネット上には「13巻あたり」「15巻の冒頭」と書く記事がありますが、記事ごとに数字が違い、裏付けが確認できませんでした。この記事では断定を避けます。
読んで感じたこと
ここからは、実際に読んだうえでの感想を書きます。あらすじだけでは伝わらないところに、この作品の個性があります。好みが分かれる作品でもあるので、合わない可能性についても正直に書いておきます。
一話完結なのに、やめられない
基本はオムニバスなので、どの巻から読んでも話は分かります。それでいて次を読んでしまうのは、窓口に来る人の人生が毎回まったく違うからです。1話が短いぶん、積み重なったときの重さがあります。
シ村の過去という縦糸
個人的にいちばん引っ張られたのは、シ村がなぜここにいるのか、という部分です。この作品は一話完結の形をとりながら、シ村の過去を少しずつ明かしていきます。その原因になった出来事が描かれる巻にたどり着いたときの感触は、ほかの回とまったく違いました。
オムニバスとして読み始めた作品が、途中から一人の人間の物語に変わります。ここが本作の作りのうまさだと思います。具体的に何があったのかは書きません。順に読んでたどり着いてください。
読む前に知っておきたい点
合わない人がいるとすれば、題材そのものだと思います。この作品は、死と、死に至るまでの出来事を正面から扱います。事故や事件を描く回では、描写が直接的になることもあります。
死を扱った作品が苦手な方、グロテスクな描写が苦手な方には、おすすめしづらい作品です。読み味の重さも巻によって差があります。気になる方は、電子書籍の試し読みで1話だけ確かめてから決めるのが安全だと思います。
よくある質問
検索されることの多い疑問をまとめました。刊行の状況は今後変わりますので、この章は情報が入り次第、そのつど更新していきます。ここにない疑問があれば、記事の最後からお寄せください。発売日のように後から確定する項目は、確定した時点で書き換えます。
打ち切りになったのですか
打ち切りを告げる公式発表は確認できていません。29巻の発売日が出版社から公開されており、作品が終了したことを示す材料は見当たらない状況です。
29巻はいつ発売されますか
2026年12月9日の予定です。新潮社の刊行情報ページに掲載されています。価格は814円(税込)です。
現在は何巻まで出ていますか
単行本は28巻までです。2025年7月9日に発売されました。
なぜ17か月も空いたのですか
理由は公表されていません。ここで推測はしません。ただ、1巻から28巻までの平均間隔が5.0か月だったことを踏まえると、異例の長さだったことは確かです。
連載は続いているのですか
コミックバンチKaiの連載作品一覧に掲載されています。紙の雑誌からウェブに移っているため、連載状況が見えにくくなっています。
完結していますか
完結していません。完結時期の発表もありません。なお、実写ドラマ版は全10話で完結しています。「死役所は完結した」という話は、ドラマを指している場合があります。
ドラマはどこで見られますか
配信先は作品や時期によって変わります。Amazonプライム・ビデオで配信されていれば、プライム会員は追加料金なしで視聴できます。現在の配信状況は、下のリンク先でご確認ください。
まとめ
死役所に打ち切りの公式発表はありません。29巻の発売日は2026年12月9日と、新潮社の刊行情報ページに出ています。予想ではなく、出版社が公開している日付です。
28巻からの空白は17か月でした。1巻から28巻までの平均間隔が5.0か月、それまでの最長が6.1か月ですから、過去最長の約3倍です。打ち切りを疑った方の感覚は、数字の上でも正しかったことになります。
それでも次巻は出ます。待っていた方は、12月9日を待てば続きが読めます。これから読み始める方には、28巻という巻数は軽くありませんが、一話完結なので途中で止めやすい作品でもあります。読まれた方は、どの窓口の話が印象に残っているかコメントで教えてください。
次に読むとよい作品
『死役所』の読み味が合った方には、広げ方がいくつかあります。当サイトでは関連作品のレビューも公開しています。
- 人の人生を描いた重めの人間ドラマをもっと読みたい方はこちら →ほっこり日常から衝撃作まで|人間ドラマ漫画おすすめ4選まとめ
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※本記事の刊行情報は、新潮社の刊行情報ページおよびコミックバンチKaiの公開情報(2026年11月時点)に基づいています。29巻の発売日は変更される場合があります。
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